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犬好きの聖地を探せ! 都内のペット可事情

広い庭付きの家で犬を飼うのは都内ではなかなか難しいもの。
しかし最近では賃貸物件の中にも「ペット可」や「ペット相談可」のように、普通のアパートなどでもペットが飼える物件が増えてきました。今回は23区内のペット可賃貸事情をご紹介します。

都内のペット可物件事情

ここでは都内のペット可事情を見ながら、犬好きと愛犬によって暮らしやすい聖地になりえる街を探してみましょう。

ペット可の物件は初期費用が高い!その理由とは?

「ペット可」または「ペット相談可」の物件は全体的に初期費用、特に敷金が一般の物件より高くなる傾向になります。

敷金とは簡単に言うと、退去の際に発生する費用(原状回復費用)を先払いするものです。
退去のときに家の中の修繕費用に敷金が充てられます。

ペット可物件の敷金が高い理由の一つは、この「退去時の修繕費用(原状回復費用)」がかさむため。

ケージの中だけで飼う小動物ではなく部屋の中を動き回る犬や猫の場合、退去のときには多くのメンテナンスが必要になります。
壁紙に染み付いた特有の匂い、かじったり引っ掻いてしまった傷の修繕、さらに室内でマーキングしてしまって出来たシミ…。

人間だけが住んでいても部屋は消耗するものですが、ペットが居る場合はさらに消耗が激しくなってしまいます。これらをすべて修繕して次の人に貸せる状態にするには、どうしても高額な敷金や退去費用が発生してしまうのです。

ペット可の賃貸物件の種類と家賃事情

ペットと暮らせる物件には二つの種類があります。

ペット可・ペット相談可

一つは「ペット可・ペット相談可」の物件。
これはもともと人間専用の物件だったものに「ペットを飼っても良い」と条件を緩和したものです。

人間専用の物件に比べると、平均して1〜2割程度家賃が高くなる傾向にあります。
一般的に言われているペット可の物件の多くはこのタイプ。

「ペット共生住宅」

もう一つは「ペット共生型」と呼ばれる種類の物件。
こちらは建物の設計段階からペットと暮らすことを前提にしている物件で、近年徐々に増えつつあります。
こちらも人間専用の賃貸より家賃が平均1.5〜2割程度が高い傾向に。

「ペット共生」というだけあって、ペットの足洗い場や室内の防音、ペットの足に負担の少ない床材など、ペットのことを考えた様々な設備が整っています。
また入居者の多くが同様にペットを飼っているため、トラブルになりがちなペット問題に一定の理解があるという安心感もあります。

犬好きの聖地!23区内で安いペット可の物件が多い・安いのは?

不動産大手SUUMOの「ペット可物件の家賃が安い駅ランキング」は以下のようになっています。

東京23区「ペット相談可」賃貸物件が安い駅TOP15

順位/駅名/平均賃料(沿線名/エリア)
1位 青砥 6.83万円(京成押上線ほか/葛飾区)
2位 京成立石 7.01万円(京成押上線/葛飾区)
3位 江北 7.07万円(日暮里・舎人ライナー/足立区)
4位 練馬高野台 7.18万円(西武池袋線/練馬区)
5位 上石神井 7.29万円(西武新宿線/練馬区)
5位 大師前 7.29万円(東武大師線/足立区)
7位 大泉学園 7.36万円(西武池袋線/練馬区)
8位 鐘ヶ淵 7.41万円(東武伊勢崎線/墨田区)
9位 西新井大師西 7.45万円(日暮里・舎人ライナー/足立区)
10位 武蔵関 7.50万円(西武新宿線/練馬区)
11位 東尾久三丁目 7.52万円(都電荒川線/荒川区)
12位 下井草 7.55万円(西武新宿線/杉並区)
13位 浮間舟渡 7.68万円(JR埼京線/板橋区)
14位 光が丘 7.70万円(都営大江戸線/練馬区)
15位 八広 7.79万円(京成押上線/墨田区)

このランキングの調査対象の駅・エリアは、いずれも入居者募集中の物件のうち1割以上が「ペット可・ペット相談可」である場所に限定されています。
つまりこのランキングは「安い物件」ランキングであると同時に、「ペット可物件が多い街一覧」としても見られるものです。

また単に家賃が安くペット可物件が多いだけでなく、街に大きな公園があるなど、ペットと暮らしやすい環境が整っているエリアも。

相場が安いのはどこ?

家賃相場がもっとも安かったのは葛飾区の青砥駅エリアでした。青砥駅近くには葛飾区が公に「犬と散歩ができる」と銘打っている「青戸平和公園」があります。

ペット可物件が多いのはどこ?

ペット可物件が多いのは、もっとも多くの駅・エリアがランクインしている「練馬区」。石神井公園をはじめとした広い公園や街の施設など、犬との暮らしやすさという意味でもおすすめのエリアです。

また駅・エリア単位でもっとも「ペット可」の割合が多かったのは、13位の板橋区にあるJR埼京線・浮間舟渡駅周辺。荒川も近いことから河川敷や広い公園などが多く、ドッグランほどではないにせよ伸び伸びと遊べる環境があります。

ペットと暮らす物件選びのポイント

ペット可としていても、もともとは人間専用の住居。
ペット共生型のように動物と暮らすことを前提に設計されているわけではありません。

ペットが快適に暮らすためにも、そして退去時の修繕等でトラブルにならないためにも、チェックしておきたいポイントをご紹介します。

高層階はNG

4階を超えるような高層階の場合、ベランダを開けた隙にペットが脱走したり転落してしまう危険があります。

たとえ低層階でも窓からの脱走には十分注意すべきですが、転落事故が命にかかわる高さの階に住むのは避けたほうがいいでしょう。

床の材質をチェック

前述の通りペット可物件は人間専用の部屋を契約上「ペットもOK」としただけのもの。場合によってはペット飼育に適した環境にリフォームされていることもありますが、ほとんど期待はできません。

床材はまず間違いなくフローリングか畳のどちらですが、両方とも犬や猫の足で簡単に傷が付いてしまいます。状態次第で床の張替えはかなり高額にもなるため、退去時のトラブルになりやすいもの。

賃貸物件では自分で床を張り替えることは認められないため、フローリングならマットを、畳なら床シートを敷くなどの対策が必要です。

近くに動物病院はあるか?

これは非常に大切なポイントです。
ペットと暮す以上、かかりつけの動物病院を見つけておくのは必須。
理想は徒歩圏内ですが、無理なく通える距離にあることが望ましいです。

また可能なら最寄りの病院の他にもう一件別の動物病院を近くにピックアップしておきましょう。緊急時の保険としてだけでなく、獣医との相性が悪かったときにすぐに変えることもできるためです。

契約内容をよく確認する

ペット可といっても具体的にどんな大きさ・種なら可能なのかは契約内容次第。
ペット可の定義は法律で決まっているわけではなく、ほとんど大家が定めるものです。

「小型犬のみ可」のような物件もあるため、どんな動物ならペット可として認められるのか、しっかり確認しておきましょう。

「大きなスケール」で物件探しを

ペット可の物件やペット共生住宅が増えつつ在るとは言え、その数は人間専用のものに比べれば非常に僅かです。賃貸サイトなどで「ペット相談可」にチェックを入れた途端に候補数が激減することもよくあること。

ペット可の物件を探すときは通常の物件探しのように駅や沿線単位よりも、「区・市」といった大きなスケールで検索をかけるといいでしょう。そこから自分の通勤時間やペットとの生活環境など、希望の条件で絞っていくアプローチがおすすめです。

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